ありし日の烏城を偲ぶ
岡山城の起源は1520年代、石山へ砦を築き金光氏が居城して
いたという。その後宇喜田氏となり1597年に8年の歳月をかけ、
現在地へ三層六重の大天守と三十五棟の櫓を完成した。
宇喜多氏滅亡。小早川氏を経て池田氏代々の居城となる。
明治2年(1870)藩籍奉還により国の所有となる。明治5年城の
存廃に際し岡山城は残された。
烏城と呼ばれ岡山のシンボルでもあったが、さきの大戦で昭和
20年6月29日の大空襲により消失した。
写真は焼ける2~3年前から、春夏秋冬四季にわたって写し、
これから内部を写す段になって消失してしまった。
展示写真は、写した直後引伸ばし、制作したもので、いわゆる
ビンテージといわれる貴重なもの。60余年を経た作品である。
緑川 洋一
この作品展は、岡山県立美術館で2008年10月3日まで開催中